X(Twitter)キャンペーン成功事例で学ぶ、目的別の種類と失敗しないためのガイドラインとは

X(Twitter)キャンペーン成功事例で学ぶ、目的別の種類と失敗しないためのガイドラインとは

X(Twitter)キャンペーンは、企業のSNSマーケティングに欠かせないプロモーション手段として定着しています。フォロー&リポストでの応募をはじめ、診断や投票など多彩な形式で展開でき、比較的低コストで高い認知拡大やエンゲージメント向上が期待できます。

しかし、「期待した成果が得られない」「一時的な盛り上がりで終わる」といった課題を感じている方も少なくないのではないでしょうか。その背景には、キャンペーンの企画立案や実施方法に改善すべき点が隠れているケースがあります。

本記事では、Xキャンペーンの基礎知識から目的別の成功事例、具体的な設計方法までわかりやすく説明します。以下のような課題を抱えている方にとって、役立つ内容となっています。

  • キャンペーンの企画から実施までの具体的な進め方がわからない
  • 投稿の反応率を上げ、より多くのユーザーにリーチしたい
  • ブランドとの継続的な関係構築につながる施策を模索している
  • コンプライアンスを遵守した適切な運用方法を知りたい

X(Twitter)キャンペーンにおける「参加型キャンペーン」作成ツール「Metabadge(メタバッジ)」 なら、診断・投票・総選挙などのユーザーを巻き込んだキャンペーンを作成し、UGC創出・リテンション改善を実現できます。

X(Twitter)キャンペーンとは?基本的な仕組みと特徴

Xキャンペーンは、企業がXプラットフォーム上で展開する販促活動の一つです。フォロー、リポスト、いいね、返信などのユーザーアクションを応募条件として設定し、プレゼントや特典を提供する形が一般的です。

このプラットフォームの特長は、情報の広がりやすさにあります。ユーザーがリポストすることで、その友人やフォロワーに情報が届き、次々と拡散される仕組みとなっています。ハッシュタグを使えば、商品やサービスに興味を持つユーザーにも情報を届けることが可能です。

企業側のメリットとして、手軽に開始でき、大きな反響を見込めることが挙げられます。ユーザーが自然に情報を広めてくれるため、効率的な情報発信が実現します。また、投稿への反応をすぐに確認でき、必要に応じて内容を見直すこともできます。

また、キャンペーンを通じて集まるデータは、今後のマーケティング戦略にも活用できます。どんな内容や投稿時間が有効か、ユーザーがどのような情報に関心を持っているのかなど、貴重な情報を得られます。

Xキャンペーンは企業の知名度向上から顧客との関係づくりまで、さまざまなマーケティング目標の達成を後押しする有効な手段として、多くの企業から注目を集めています。

参考:【最新】SNSキャンペーン成功事例!トレンドを活用した面白い手法やROI設計について解説!

【目的別】X(Twitter)キャンペーンの事例と成功ポイント

Xキャンペーンにはさまざまな種類があり、目的に応じて得られる成果も異なります。ここでは、認知度向上やフォロワー獲得で成果を上げた企業の事例を目的別にご紹介し、それぞれの成功ポイントもあわせて解説します。

1.初心者におすすめ:フォロー&リポストキャンペーン

フォロー&リポストキャンペーンは、企業アカウントのフォローと指定投稿のリポストのみで応募が完了する、最もシンプルな形式のXキャンペーンです。ユーザーの参加ハードルが低く、多くの反応が期待できるため、初めてキャンペーンを実施する企業に適しています。

特に新規フォロワーの獲得や商品認知の向上を目指す企業にとって、有効な施策となるでしょう。投稿内容の拡散によってオーガニックリーチが広がり、広告出稿と組み合わせることで、さらなる認知拡大も見込めます。キャンペーン終了後も、獲得したフォロワーに向けて定期的な情報発信が可能です。

「2025新春お年玉キャンペーン」(カルビーポテト株式会社)

項目 内容
キャンペーン名 2025新春お年玉キャンペーン
実施企業 カルビーポテト株式会社
実施期間 2025年1月1日~1月14日
応募方法 ①公式アカウント(@CalbeePotato_JP)をフォロー
②キャンペーン投稿をリポスト
賞品内容 ・A賞:ポテトポーチ(15名)
・B賞:ポテトチップス「じゃがいも道」1箱(20名)
・C賞:「お湯だけでマッシュポテトほんのりバター」&オリジナルグッズ(10名)
・D賞:オリジナルカレンダー(15名)
・E賞:QUOペイ3,000円分(10名)
・F賞:QUOペイ500円分(30名)

【施策内容】

カルビーポテト株式会社は2025年の新春を祝して、X上でフォロー&リポストキャンペーンを展開しました。公式アカウントのフォローとキャンペーン投稿のリポストという、シンプルな2ステップでの参加形式を採用。賞品には、カルビー×ROOTOTEのポテトポーチやオリジナルカレンダー、限定菓子といったファン心をくすぐる商品から、QUOペイまで、計6種類をラインナップしました。

【ターゲット層】

カルビーポテトの既存ファンはもちろん、オリジナルグッズや限定菓子に興味を持つコアなファン層から、QUOペイに魅力を感じる一般消費者まで、幅広い層をターゲットとしています。特にXを日常的に利用する若年層へのリーチを意識した設計となっています。

【成功のポイント】

新年の「お年玉」という親しみやすいキャンペーン名と、2週間という適度な期間設定により、話題性を維持しやすい企画となっています。また、コアファンが喜ぶオリジナルグッズと、誰もが使えるQUOペイを組み合わせることで、幅広い層の参加意欲を引き出しています。参加のハードルを最小限に抑えた2ステップの応募フローは、多くのユーザーが気軽に参加できる仕組みとなっています。

【実践にあたって:失敗しないために】

「フォロー&リポストキャンペーン」で失敗しがちなポイントは、懸賞目的のフォロワー(いわゆるプレゼント企画のみを狙うユーザー)が増えてしまい、ブランドや商品のファンには繋がらないことです。X(Twitter)では投稿に対するエンゲージメント(反応)によって、表示のされやすさに関連するアルゴリズムが変動すると言われています。そのため懸賞のみに反応するフォロワーが増えると、必然的にエンゲージメント率が下がり、投稿自体が見られにくい状態になりかねません。対策としては、まずは「ブランドや商品に関連性の高いインセンティブを用意する」「応募条件にコメントやハッシュタグ活用などの工夫をする」などが考えられます。

2.集客力が高い:抽選プレゼントキャンペーン

抽選プレゼントキャンペーンは、魅力的な賞品を提供することで、ユーザーの参加意欲を高める施策です。限定品や希少価値の高いアイテムを賞品に設定することで、ターゲット層の心を強く惹きつけることができます。

自発的な拡散による高いオーガニックリーチと、広告出稿との相乗効果によって費用対効果の高いプロモーションが実現できます。また、話題性のある賞品設定は、メディアやインフルエンサーからの注目も集めやすく、二次的な波及効果も期待できるでしょう。

「#アニポケ ニューイヤーキャンペーン」(株式会社ポケモン)

項目 内容
キャンペーン名 アニポケ ニューイヤーキャンペーン
実施企業 株式会社ポケモン
実施期間 2025年1月1日~1月14日
応募方法 ①公式アカウント(@anipoke_PR)をフォロー
②キャンペーン投稿をリポスト
賞品内容 くさへびポケモン『ツタージャ』の江戸木目込人形(5名)

【施策内容】

ポケモンは2025年の新春を記念して、伝統工芸の技術を活かした特別な江戸木目込人形『ツタージャ』が当たるキャンペーンを実施しました。日本の伝統技術とポケモンの世界観を融合させた限定アイテムは、コレクターズアイテムとしても高い価値を持つ商品となっています。

【ターゲット層】

アニメ『ポケットモンスター』の視聴者を中心に、ポケモンシリーズのコアファン層をメインターゲットとして設定。加えて、伝統工芸品に関心を持つ層やコレクターズアイテムを好む層まで、幅広い年齢層へのアプローチを目指しています。SNSを活用した情報発信に積極的な20-30代のファン層の参加を強く意識した企画となっています。

【成功のポイント】

伝統工芸と人気キャラクターの独創的なコラボレーションにより、強い話題性を創出しています。また、数量限定の希少性の高い賞品設定により、ファンの収集欲を刺激し、自発的な情報拡散を促進。新年という節目のタイミングで実施することで、特別感のある企画として印象づけることに成功しています。

【実践にあたって:失敗しないために】

X(Twitter)の「抽選プレゼントキャンペーン」で失敗しがちなリスクは、検証目的のフォロワー増加、不正アカウントの大量応募、抽選の不透明性、フォロー解除の急増、規約違反によるアカウント凍結などがあります。対策として、景品をブランドのファンが欲しくなるようなものにし、Bot対策として応募条件に「コメント付き投稿」などを加えることが有効です。また、公正な抽選ツールを使用し透明性を確保し、キャンペーン終了後は特典配布や関連情報の発信でフォロワーとの関係を維持します。さらに、Xの規約を遵守し、施策の継続性を確保することが成功の鍵となります。

3.ユーザー投稿を促す:フォトコンテストキャンペーン

フォトコンテストキャンペーンは、ユーザーが商品やブランドと共に思い出を形にする、参加型のプロモーション施策です。SNSと相性が良く、ユーザーの自発的な投稿を通じて、商品の魅力や活用シーンを自然な形で発信できます。

投稿された写真は企業の公式サイトやSNSで二次活用することで、長期的な資産としても活用可能です。ユーザー視点のリアルな使用シーンは、新規顧客の獲得やブランドイメージの向上にも役立ちます。

「角煮まんじゅうちゃんキャンペーン」(株式会社岩崎食品)

項目 内容
キャンペーン名 角煮まんじゅうちゃんストラッププレゼント&フォトコンテストキャンペーン
実施企業 株式会社岩崎食品
実施期間 プレゼント:2025年1月3日~2024年1月6日 フォトコンテスト:2025年1月3日~2024年2月12日
応募方法 【ストラッププレゼント】
①公式アカウント(@iwasakihonpo)をフォロー&キャンペーン投稿をリポスト
【フォトコンテント】
①公式アカウントをフォロー
②写真を撮影し、指定ハッシュタグ「#角煮まんじゅうちゃんと一緒」をつけて投稿
賞品・特典内容 【ストラッププレゼント】
・角煮まんじゅうちゃんストラップ(50名)
【フォトコンテスト】
・投稿写真を公式HPや店舗のPOPなどに掲載

【施策内容】

株式会社岩崎食品は、人気キャラクター「角煮まんじゅうちゃん」のオリジナルストラッププレゼントとフォトコンテストを同時開催しました。キャンペーンは2段階で構成され、まず50名にオリジナルストラップをプレゼント。その後、ストラップの当選有無に関わらず、好きな風景と一緒に撮影した写真を指定のハッシュタグで投稿できる仕組みとなっています。優秀作品は岩崎本舗の公式HPや店舗のPOPなどで活用される特典も用意されています。

【ターゲット層】

長崎の名物「角煮まんじゅう」のファンを中心に、写真投稿やSNSでの情報発信に積極的な若年層をメインターゲットとしています。また、キャラクターグッズのコレクターや、ご当地グルメに関心の高いユーザーにも訴求できる企画設計となっています。

【成功のポイント】

プレゼント企画とフォトコンテストを組み合わせながらも、参加条件を柔軟に設定することで、多くのユーザー投稿を促進しています。また、投稿写真の活用機会を明確に示すことで、クオリティの高い投稿を集めやすい仕組みとなっています。応募期間を分けることで、話題性の維持と投稿のモチベーション向上にもつながっています。

【実践にあたって:失敗しないために】

X(Twitter)での「フォトコンテストキャンペーン」で失敗しがちなポイントは著作権等のトラブルがあげられます。他人の写真や写してはいけない内容を企業アカウントが無断使用した場合、クレームや法的リスクが発生し、企業の信頼を損なう可能性があります。対策として「応募は本人撮影の写真のみ」と明記し、著作権侵害が判明した場合の対応を規定することが重要です。また、投稿時に使用許諾を得て、利用範囲(例:SNSや広告)を明示することで後のトラブルを防ぎます。さらに、不正防止のために投稿者の過去投稿をチェックするなど、リスク管理を徹底することが成功の鍵です。

4.拡散を狙う:ハッシュタグキャンペーン

ハッシュタグキャンペーンは、話題性の高いテーマを「#」を使って投票を促し、ユーザーの積極的な参加と自然な拡散を狙うプロモーション手法です。特に対決形式のキャンペーンは、ユーザーの興味を引き、参加意欲を高める効果があります。

また、ハッシュタグを活用することで、投稿の検索性が向上し、SNS上での情報の広がりも期待できます。キャンペーン終了後も、ハッシュタグを通じて過去の投稿を振り返ることができ、長期的なブランド育成にも寄与します。

「やるならどっち派?キャンペーン  世界に3つだけ!『モスチ金』が当たる」(株式会社モスフードサービス)

項目 内容
キャンペーン名 やるならどっち派?キャンペーン 世界に3つだけ!『モスチ金』が当たる
実施企業 株式会社モスフードサービス
実施期間 2023年11月29日~12月3日
応募方法 ①公式アカウント(@mos_burger)をフォロー
②「#モスチキンラーメン」「#モスチキンシェイク」のいずれかと「#モスチ金」をつけて投稿を引用リポスト
賞品内容 ・モスチ金(18金):勝利したアレンジを選んだ方から抽選で3名
・各商品のデジタルギフト:各100名(計200名)

【施策内容】

株式会社モスフードサービスは、日清食品の「チキンラーメン」とのコラボレーション企画として、"いいにくいことをいう日"に合わせた対決型の投票キャンペーンを展開しました。「モスチキンラーメン」と「モスチキンシェイク」という2つの個性的なメニューの組み合わせで話題を喚起し、世界に3つしかない「モスチ金」という豪華賞品と組み合わせることで参加意欲を高めています。

【ターゲット層】

モスバーガーの既存顧客はもちろん、チキンラーメンファンや、SNSでの話題性のある企画に興味を持つ若年層をメインターゲットとしています。また、ユニークな食べ合わせに関心を持つフードトレンド好きな層にも訴求しています。

【成功のポイント】

本キャンペーンは、戦略的に配置された複数の施策が成功につながっています。まず、日清食品という誰もが知る企業とのコラボレーションにより、幅広い層からの注目を集めることに成功。さらに、世界に3つしかない「モスチ金」という独自性の高い賞品を用意することで、参加への期待感を高めています。

キャンペーンの設計面では、「モスチキンラーメン」と「モスチキンシェイク」という意外性のある対決テーマを設定し、ユーザーが気軽に参加できる投票形式を採用しています。また、初日の当選確率を2倍にすることで、立ち上がり時からの参加を促す工夫も施しています。これらの取り組みの結果、リポスト1.8万、いいね6,430という高いエンゲージメントを記録しています。

参考:株式会社モスフードサービス プレスリリース

【実践にあたって:失敗しないために】

X(Twitter)の「ハッシュタグキャンペーン」で失敗しがちなのは不適切な投稿の拡散です。自由に使えるため、誤用や炎上のリスクがあり、ブランドイメージを損なう可能性があります。対策として、「ブランド名や目的が明確に伝わる独自タグ」を作り、誤用されにくくすることが重要です。また、投稿ルールを明示し、不適切な投稿を迅速に対応できる監視体制を整えます。さらに、公式が良質な投稿を拡散することで、意図しない使われ方を抑制し、ブランド価値を守ります。

5.楽しく参加できる:診断キャンペーン

「現代社会であなたの所属派閥が見えてくる 十一人の賊軍診断 プレゼントキャンペーン第2弾」(東映株式会社・株式会社Kプレス)

項目 内容
キャンペーン名 現代社会であなたの所属派閥が見えてくる十一人の賊軍診断 プレゼントキャンペーン第2弾
実施企業 東映株式会社・株式会社Kプレス
実施期間 2025年11月1日~11月17日
応募方法 ①公式アカウント(@11zokugun_movie)をフォロー
②診断にチャレンジ
③ハッシュタグ「#賊軍診断」をつけて診断結果をXでシェア(ポスト)
賞品内容 ・映画オリジナル静電気ステッカー(6名)
・映画オリジナルスマホホルダー(5名)

【施策内容】

東映株式会社および株式会社Kプレスは、映画『十一人の賊軍』の公開に向けて、ファンマーケティングツール「Metabadge(メタバッジ)」を活用した性格診断キャンペーンを実施しました。原作のない戊辰戦争を舞台とした本作では、作品世界への関心を高めることが重要な課題となっていました。

映画のストーリー展開と連動した質問を取り入れることで、物語への理解が深まる仕組みを構築。診断結果は「あなたの性格」「キャラクター解説」「派閥/気質」という3つの切り口で提示し、世界観への没入感を演出しています。

【ターゲット層】

映画や出演者のファンをはじめ、歴史エンターテインメントが好きなユーザー、SNSでの情報発信に積極的な若年層まで、さまざまな層への訴求を意図して展開しました。

【成功のポイント】

16問という手軽な設問数と、映画の内容に沿った質問設計により、参加のしやすさと作品理解の深まりを実現しました。視覚的な結果画面とシェア機能の組み合わせにより、SNSでの拡散も促進。診断を通じて物語の登場人物への共感を深めることで、観賞体験の充実にもつながる施策となっています。

参考:映画「十一人の賊軍」診断を実施!興味醸成/SNS拡散を狙って制作/東映株式会社様

診断コンテンツとは?成功事例やマーケティングでの効果をわかりやすく解説!

【実践にあたって:失敗しないために】

X(Twitter)の診断キャンペーンでの失敗リスクは、診断結果が不快感や偏見を与える内容になることです。不適切な内容が拡散されると、炎上やブランド価値の低下を招きます。対策として、診断結果を誰にとってもポジティブかつユーモアのある内容に設定すると良いでしょう。例えばおみくじの場合は「凶」を無くしたり、ファン向けの施策でファンの度合いが「10%(まだまだ)」などの内容は避けるべきです。事前に複数人で内容を確認し、不快感を与える要素を排除しましょう。

6.盛り上がる:投票キャンペーン

投票キャンペーンは、ユーザー参加型で意見を表明できる双方向的なプロモーション手法です。特に身近なテーマでの二項対立は、誰もが気軽に参加でき、SNS上での活発な議論も期待できます。また、投票結果に応じた展開も可能で、ユーザーが関心を維持しやすい特長があります。

「あなたはどっち?そば派orうどん派 投票キャンペーン」(日清食品冷凍株式会社)

項目 内容
キャンペーン名 あなたはどっち?そば派orうどん派投票キャンペーン
実施企業 日清食品冷凍株式会社
実施期間 2022年11月1日~ 2023年1月31日
応募方法 ①公式アカウント(@nissinfrozen_cp)をフォロー
②キャンペーン告知ポストから好きな派を選んでポスト
賞品内容 冷凍麺詰め合わせ2セット(100名)
※送付先を2カ所まで指定可能

【施策内容】

日清食品冷凍株式会社は、和風麺シリーズのプロモーションとして、「そば派かうどん派か」というテーマで投票キャンペーンを実施しました。「冷凍 日清のどん兵衛 鴨南蛮そば」と「冷凍 日清具多 えび天鍋焼うどん」の詰め合わせを景品として用意し、SNS上での投票を通じて商品認知の向上を図りました。得票数の多かった側の投票者から抽選で当選者を選出する仕組みを採用することで、ユーザー間での議論や投稿の活性化を促進。冬季の需要期に合わせたキャンペーン設計となっています。

【ターゲット層】

和風麺の主要購買層である30~50代の主婦層を中心に、SNSでの情報発信に積極的な若年層、家族や友人との食事を大切にする層まで幅広くターゲットを設定しています。特に寒い季節に温かい麺類を楽しむユーザーに向けて、商品特性を活かした訴求を図っています。

【成功のポイント】

本キャンペーンの特徴は、誰もが意見を持ちやすい普遍的なテーマ設定です。「そば」「うどん」という日本の食文化に根付いた題材を選ぶことで、世代を超えた共感を獲得。さらに、投票者の中から抽選で当選者を選ぶ仕組みと、当選商品を2カ所へ送付できる「おすそわけ」の概念を組み合わせることで、家族や友人を巻き込んだ話題作りにも成功しています。シンプルな参加方法と、共感できるテーマ性により、拡散と議論の活性化を促しています。

参考:日清食品冷凍株式会社 プレスリリース

【実践にあたって:失敗しないために】

X(Twitter)の投票キャンペーンでの失敗リスクは、投票が一方的な意見収集で終わり、ユーザーの参加意欲を引き出せないことです。投票は双方向のコミュニケーションツールとして設計する必要があります。対策として、選択肢にユーザーの意見や体験が反映されやすい設問を用意し、「結果発表」時にコメントを募集するなど会話を広げる仕掛けを作ることが重要です。また、投票後に得られた結果を次の施策やコンテンツ作成に活用し、ユーザーが参加した価値を感じられるようにすることでエンゲージメントを高める手法が良いでしょう。

7.長期施策:総選挙キャンペーン

総選挙形式のキャンペーンは、長期的な盛り上がりを創出し、ファンの積極的な参加を促すプロモーション手法です。商品やキャラクターの人気投票を通じて、ユーザーの推し活動を活性化し、継続的な話題作りが可能です。また、投票結果の途中経過を公開することで、期間中の関心を維持し、メディアからの注目も集めやすいメリットがあります。

「うまい棒総選挙キャンペーン」(株式会社やおきん)

項目 内容
キャンペーン名 うまい棒総選挙キャンペーン
実施企業 株式会社やおきん
実施期間 2022年10月20日~11月30日
応募方法 ①特設サイトにて全15種類から好きな味に投票 ②XでのSNS投稿で当選確率アップ
賞品内容 ・全15種類のうまい棒柄抱き枕(各11名・計165名)
・1位の味に投票した方から抽選で必勝だるま(1名)
・Wチャンス:うまい棒1箱(600本・11名)
・ARフォトフレーム(全参加者)

【施策内容】

やおきんは、「うまい棒の日」(11月11日)に合わせて、発売以来初となる全15種類のフレーバーによる総選挙を開催しました。投票完了後はXでの投稿機能を実装し、「出口調査」と題したアンケートに答えると、その場で結果がわかるインスタントウィンの仕組みも導入。また、オリジナルARフォトフレームを全参加者に提供することで、SNSでの拡散を促しています。

【ターゲット層】

30~40代の女性を中心に、子どもの頃からうまい棒になじみのある年齢層をターゲットとしています。特に子育て世代の母親層が、子どもと一緒に楽しめる企画設計となっています。投票者の男女比は6:4で女性が多く、50代以上の参加も1割を超えるなど、幅広い層からの支持を獲得しています。

【成功のポイント】

「推し味」という概念を導入し、各フレーバーのファン投票という形で盛り上げることで、商品への愛着を引き出しています。特設サイトには16,000件のセッションを記録し、XでのUGC投稿は約1,700件を達成。さらに、出口調査の回答率は92.5%、ARフォトフレームの利用率は93.9%と、高い参加率を記録しています。

このキャンペーンの特徴は、広告出稿なしでXのオーガニック告知のみで大きな反響を得たこと、また「うまい棒の日」に合わせた戦略的な情報発信により、メディアでの露出も獲得できた点です。LINEニュースへの掲載や朝のニュース番組での特集など、メディア展開にも成功しています。

参考:やおきん「うまい棒総選挙」の 舞台裏を大公開!WebAR×チャットで継続的な“好き”を生む戦略を実現

【実践にあたって:失敗しないために】

X(Twitter)の総選挙キャンペーンでの失敗リスクは、組織票により結果が偏り、不公平感が生まれることです。これにより炎上や他の参加者の不満を招く可能性があります。対策として、1ユーザーの投票数を制限したり、1日1回までなどの制限を設け、不正が出ないようにすることが重要です。

X(Twitter)キャンペーン導入で得られる4つのメリット

Xキャンペーンは、適切に設計・運用することで、企業に多くのメリットをもたらします。ここでは、企業がXキャンペーンを実施することで得られる4つのメリットを紹介します。

1.新規フォロワーの短期的な獲得

Xキャンペーンの大きな特徴は、短期間で効率的にフォロワー数を増やせることです。フォロー&リポスト形式の企画では、商品やサービスの魅力的なビジュアルと組み合わせることで、多くのユーザーの参加を促せます。

また、参加者の友人・知人へと連鎖的に情報が広がるバイラル効果も期待できます。ユーザー間のつながりを活かした情報拡散により、企業アカウントの認知度向上とフォロワー獲得を同時に進められます。短期間で成果を出せることから、新商品の発売時や季節商品の告知など、タイミングを重視したプロモーションにも最適です。

2.商品・サービスの認知度向上

Xキャンペーンは、ただ情報を発信するだけでなく、ユーザー参加型の企画にすることで、商品やサービスへの理解を促進できます。

特にハッシュタグ投稿キャンペーンは、ユーザーが自身の言葉で商品体験を発信することで、よりリアルで共感を呼びやすい情報拡散につながります。 ユーザー発信の情報は、企業広告よりも信頼性が高く、購買意欲の向上に効果的です。また、キャンペーンを通じて得られたUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、マーケティング活動における貴重な資産として活用できます。

3.ブランドとの関係性強化

Xは、企業とユーザーが直接コミュニケーションを取れる貴重な場です。 キャンペーンを通じて、企業はユーザーの声に耳を傾け、質問や意見に積極的に回答することで、親近感と信頼感を醸成し、エンゲージメントを高めることができます。

また、定期的なキャンペーン実施やフォロワー限定の特典提供は、顧客ロイヤリティの向上につながり、長期的なファン育成に貢献します。

4.費用対効果の高い運用が可能

従来の広告と比較して、Xキャンペーンは低コストで実施できる点が魅力です。 プレゼント費用や運用コストを抑えながら、高い広告効果が期待できます。

分析ツールも備わっており、フォロワー数の推移、投稿のインプレッション数やエンゲージメント率など、詳細なデータを取得できます。 これらのデータ分析を通じて、キャンペーンの効果を客観的に評価し、次回以降の改善に役立てることができます。

成果を最大化するX(Twitter)キャンペーン設計ガイド

Xキャンペーンで成功するには、事前の準備と計画的な進め方が大切です。ここでは、Xキャンペーンの設計方法を5つのステップに分けて解説します。

1. ターゲット設定:誰に届けたいかを明確にする

キャンペーンの成否は、適切なターゲット設定にかかっています。まずは自社アカウントのフォロワー分析から始めましょう。どのようなアカウントをフォローしているのか、どんな話題に反応しているのか、投稿のどういった要素が共感を呼んでいるのかを丁寧に分析します。

「ペルソナ」と「カスタマージャーニー」という2つの手法を活用すると、具体的な戦略が描けます。ペルソナでは、基本的な属性に加え、情報収集の方法や商品選びの基準、日常的な課題まで掘り下げます。商品との出会いから購入後の行動まで、時系列での行動パターンを把握することで、各段階に応じた最適なアプローチが見えてきます。

フォロワーの活動が活発な時間帯を確認し、投稿のタイミングを合わせるだけでも、反応率は大きく変わってきます。また、自社商品やサービスに関連するハッシュタグの使用状況を分析することで、幅広い層へのリーチも期待できます。

2. KPI設定:成果を測る指標を定める

明確な目標があってこそ、適切な施策を展開できます。投稿への反応、表示回数、参加率など、複数の指標を組み合わせることで、正確な成果測定が可能になります。

KPIは「認知」「反応」「成果」の3つの視点で設定しましょう。認知指標では投稿の表示回数やリーチ数、反応指標ではいいねやリポスト数、成果指標ではキャンペーンへの参加数や商品購入数を見ていきます。週1回の定期確認と、開始3日間の反応を注視することで、必要な軌道修正を素早く行えます。

データに基づいた改善を重ねることで、高い成果が期待できます。どのような投稿内容や投稿時間帯が高い反応を得ているのか、ハッシュタグの使用がどの程度拡散に貢献しているのかなど、細かな分析が重要です。

3. 予算設計:費用対効果を最大化する計画

予算配分は、「認知拡大」「反応促進」「成果創出」の3段階で戦略的に考えます。特に、スタート時の認知拡大が重要です。キャンペーンの規模に応じて予算を組みましょう。

初期の広告投資を十分に行うことで、その後の自然な広がりも期待できます。投資効果を常にモニタリングし、成果の高い施策へ柔軟に予算を振り分けていく姿勢が大切です。反応の良い投稿は、追加で広告予算を投下するなど、機動的な運用を心がけましょう。

予算の使い道は、単純な広告出稿だけでなく、インフルエンサー施策やコンテンツ制作費用なども含めて検討します。賞品や特典に関しては、内容によって参加率が大きく変わるため、予算を考慮したうえで慎重に選定しましょう。

4. 実施期間の設定:最適なタイミングを見極める

キャンペーンは2か月程度の実施が一般的です。期間を始動期・中盤・終盤の3つの段階に分けて計画を立てると、管理がしやすくなります。始動期では認知拡大を図り、中盤では参加促進施策を展開、終盤では締めくくりの盛り上げを行います。一例としては始動期ではインフルエンサーとの連携、中盤では参加ユーザーの投稿紹介、終盤ではカウントダウン企画といった、段階に応じた盛り上げ施策がおすすめです。

実施期間の中でも、中盤は特に参加率が下がりやすい時期です。途中経過の発表や追加特典の提供などを行い、ユーザーの興味を持たせるようにしましょう。シーズンやトレンドを意識したタイミング選びも重要です。自社商材の特性と、市場の動きを見極めた展開が求められます。

5. 実施体制の構築:効率的に運用する仕組みづくり

キャンペーンの成功には、スムーズな運営体制が欠かせません。企画統括、投稿管理、デザイン制作、効果測定など、必要な役割を明確にし、適切な担当者を配置します。チーム内での情報共有を密にし、課題や改善点をスピーディーに共有できる体制を整えましょう。

投稿管理や分析のためのツール活用も検討します。投稿管理ツールや分析ツールなど、目的に応じたツールを選ぶことで、運営の効率化が図れます。日々の反応確認と週次での進捗確認を欠かさず行い、課題があれば早めに対応することが重要です。

X(Twitter)キャンペーン実施時のガイドライン

Xキャンペーンは、適切なルール設計がなければ期待する成果は得られません。実施する際は以下のポイントを意識して行うようにしましょう。

1.応募条件をわかりやすくする

キャンペーンの効果を高めるには、参加者が迷わず応募できるルールづくりが大切です。複数アカウントでの応募を無効とすることや、1日1回までの応募制限を明記しましょう。応募時には主催アカウントの@ユーザー名を含めることを指定すると、応募状況を常に把握することができます。また、キャンペーン期間や当選発表の時期も具体的な日時を示し、参加者が安心して参加できるよう心がけましょう。

2.投稿内容の適切な管理

プラットフォームのルールに従い、Xならではの特徴を活かした運営を実践しましょう。「リポスト数を競う」ような企画は、同一内容の投稿が繰り返される可能性があるため望ましくありません。その代わりに、キャンペーンに関連するハッシュタグを設定し、参加者に創意工夫した投稿を促す企画が効果的です。無関係なハッシュタグの使用はルール違反となる恐れがあるため、注意が必要です。参加のハードルを下げつつ、質の高い投稿を引き出す工夫がポイントです。

3.不正参加を見逃さない

キャンペーンの信頼性を維持するには、不正参加を防ぐための適切な対応が求められます。複数アカウントでの応募や、不自然な投稿パターン、自動投稿の有無を日常的にチェックしましょう。不正が発見された場合は速やかに応募を無効にし、参加ユーザーの公平性を保つことが大切です。モニタリングツールを活用したり、定期的にチェックリストを確認するなど、公正性を確保するための監視体制構築が肝心です。

4.データ収集と分析体制を整える

キャンペーンの成果を最大化するためには、綿密なデータ収集と分析の仕組みが欠かせません。キャンペーン応募時のテンプレートを工夫し、投稿内容から参加者の反応や傾向を詳しく分析できる環境を整えましょう。投稿データの傾向分析により、どのような内容が共感を呼んでいるのか、どの時間帯に反応が多いのかなど、今後の施策に活かせる知見が得られます。こうして蓄積したデータは、次回のキャンペーン設計における貴重な資産となります。また、実施前には必ずXのルールとガイドラインを確認し、コンプライアンスを徹底しましょう。疑問点がある場合は、必ず法務担当者に相談することをおすすめします。

X(Twitter)キャンペーンで成果を出すならMetabadge(メタバッジ)

多くの企業がXキャンペーンを実施していますが、その効果は一時的なものに留まることが少なくありません。フォロワー数は増えても関係性が続かない、プレゼント目的の参加者が大半を占めるなど、本質的なファン育成には課題が残ります。

ファンマーケティングツール「Metabadge」は、こうしたSNSキャンペーンの課題を解決し、持続的な関係性の構築を実現します。

Metabadgeの特徴は、コンテンツ機能を利用して、診断・クイズ・投票・ARなど、ユーザー参加型の体験コンテンツを簡単に作成できる点です。たとえば、新商品の開発秘話をクイズ形式で伝えたり、MBTI診断を応用した性格診断から好みに合った商品を提案するなど、自然な形でブランドへの理解と共感を深めることができます。

また、ファンマーケティングでは、新規顧客の獲得から既存顧客の育成まで、あらゆる段階で精度の高いデータ把握が重要となります。Metabadgeは参加型コンテンツを通じて、顧客の興味関心・趣味嗜好・家族構成といったライフスタイルに関するゼロパーティデータを取得可能です。企業が各チャネルで得た購買履歴やWeb閲覧履歴などの1stパーティデータと組み合わせることで、ユーザーニーズを的確に捉えたマーケティング施策を展開できます。

Metabadgeは単なるフォロワー獲得にとどまらず、ライトファンの可視化と育成を図りながら、継続的なファンマーケティングを実現します。「もっと心に響くXキャンペーンを実施したい」「一過性の施策ではなく、長期的な関係構築へシフトしたい」。そんな課題をお持ちの企業に、Metabadgeは最適なツールとなるはずです。

販促&ファン育成「メタバッジ概要資料」

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